今年初めに読み終わって、紹介しようと思いつつもすっかり忘れていました。
トリートメント時に皮膚が姿勢や動作にどのように影響しているか?と着目した事ってあります?マッサージセラピストであればリスクマネージメントとして傷や感染症といった皮膚の状態はチェックしても、姿勢や動作となれば関節の硬さ、靱帯、筋肉などに目がいってなかなか皮膚のことまで考えていないのではないでしょうか?考え方を変えると皮膚は運動軸に対して最も長いモーメントアームをもった臓器です。おそらく姿勢・運動に対して筋膜とともに重要な影響を与えてると思います。
では、運動に対してどのような働きをして、どのような影響を与えていているのか??この分野は意外によく解明されてなくていろんな本を読んでもはっきりと書かれていないのですが、とりあえずこの『皮膚運動学』は今のところ最も臨床的な内容の本の一つです。
理学療法士の福井勉氏が自分の研究結果をもとに書かれていて、関節運動とともに皮膚がどのように動いているのか?といったことから、動きを改善(もしくは制限)するにはどのような操作を加えればいいのか?といった事が書かれています。各部位ごとに写真付きで説明されているので分かりやすいです。後半は各症例に対するアプローチ例も書かれています。
知っているのと知らないのとでは、トリートメントの効果が全然違うと思いますよ。
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